ZWOカメラ ASI 2600 MC-Air カラー（84743）

ASI 2600 MC-Airは、撮影用とガイド用の両方のセンサーを1つのコンパクトなユニットに統合した、先進的な天体写真用カメラです。メインの撮影センサーはSony IMX571で、ネイティブ16ビットADC、14ストップのダイナミックレンジ、3.76マイクロメートルの正方形ピクセルを備えています。読み出しノイズは1.0eと非常に低く、フルウェル容量は80,000eと驚異的で、アンプグローもありません。従来は別売りだった内蔵のASI Air天体写真用コンピューターが統合されており、冷却式DeepSkyカメラ、統合ガイダー、制御用コンピューターが1台にまとまっています。

ガイド用センサーはSC2210で、優れた近赤外感度で知られています。このセンサーはZWO ASI 220MM miniカメラと同等で、センサーサイズは7.68mm x 4.32mm、4x4マイクロメートルピクセル、解像度は1920×1080ピクセル、フルウェル容量は8,780eです。ガイド画像の隅に写る星がフランジバックの影響でやや歪む場合がありますが、通常の使用には影響しません。

コンパクトな設計により、ASI 2600 MC-Airは動作にUSBケーブル1本だけで済み、ケーブルの煩雑さを減らし、セットアップも簡単です。オフアキシスガイダーやガイドカメラを別途用意する必要はありません。

追加機能：

• STARVISテクノロジー：Sonyの裏面照射型CMOSイメージセンサーを採用し、感度とノイズ低減を向上。全体的な画質を高めます。

• ネイティブ16ビットADC：本物の16ビット深度で高いダイナミックレンジ、シャープネス、コントラスト、滑らかな色階調を実現。

• フレームレート：RAW8モードでフル解像度時最大15fps。標準のASI 2600MC Proより高速です。

• USB 3.0 & 512MB DDR3バッファ：安定した信頼性の高いデータ転送を実現し、画像の欠落リスクを低減します。

• アンプグローなし：センサーはゼロアンプグロー回路を採用し、高ゲインや長時間露光でも不要な赤外光源が発生しません。

• 量子効率（QE）：ZWOのテストによると、ピークQEは91％を超えます。

• 2段階TEC冷却：センサーを周囲温度より35℃以上冷却可能。長時間露光時のダークカレントやセンサーノイズを大幅に低減します。ΔT 35℃は周囲温度30℃での測定値で、長時間使用や低温環境では差が小さくなる場合があります。

• 低ダークカレントノイズ：適度な冷却でも非常にノイズの少ない画像を生成します。

• 防霜ヒーター：ポリイミドヒーターを搭載し、結露や霜付きを防止。消費電力は約5Wで、節電のためオフにすることも可能です。

電源要件：
カメラの安定動作には外部12V電源（12V、3A、5.5/2.1mmプラグ）が必要です。冷却しない場合でも1A消費し、これは標準USBソケットの能力を超えます。

仕様

容量：
センサータイプ：CMOS（Sony IMX571）
センサーサイズ：23.5 x 15.7 mm
メガピクセル：26
ピクセルサイズ：3.76 µm
画像解像度：6248 x 4176ピクセル
ビット深度：16
アクティブ冷却：あり
最大冷却温度差：35℃
読み出しノイズ：1.0–3.3 e
フルウェル容量：8,780 e（ガイドセンサー）
フランジバック：17.5 mm
バッファメモリ：256 MB
内部メモリ：DDR3 RAM

インターフェース：
USB 3.0
望遠鏡接続：M54
電源：12V
赤外カットフィルター：あり

付属品：
フィルターホイール：なし
キャリングケース：あり

一般仕様：
重量：800 g
シリーズ：ASI 2600
直径：90 mm
長さ：97 mm

用途分野：
オートガイダー：対応
星雲・銀河：対応
全天・流星：非対応
月・惑星：非対応